納得できる転職にするために「成功例と失敗例から学ぶキャリアアドバイザーの利用方法」

成功例と失敗例から学ぶ

今の職場を変えたいと前向きに転職活動をしていても、必ず転職が成功するかどうかは分からないため不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。ですが、転職に成功した人と失敗した人の特徴をおさえておけば転職活動を有利に進められるはずです。転職に成功した人と失敗した人の体験談から、どんなポイントを意識すればいいのか確認していきましょう。

成功体験談「情報収集を重視したAさん」

アパレル業界と空港業界を経て金属の加工・販売業界に転職したAさん。馴染みがなく経験したことがない職種への転職だったため不安も大きかったようですが、今はやりがいを持って働いているそうです。
Aさんが転職に成功した理由は「情報をしっかり集めたこと」です。「この仕事をしたい」という強い意志と事前にリサーチした情報などを自己分析の結果と照らし合わせながら転職活動を進めたことが成功につながりました。
ですが、個人の力で収集できる情報はそれほど多くありません。もっと詳しい情報を知りたいならキャリアアドバイザーに相談してみましょう。独自の人脈で築いた情報を持っているため、より詳しい内部情報を知ることができます。

成功体験談「本心と向き合ったBさん」

英語を得意としていたBさんは海外と取引している物流会社に新卒で入社しました。ですが、職場の人間関係やライフワークバランスに疑問があり、仕事自体にもやりがいを見出せなかったため転職を決意しました。働きながら転職活動を進めていたため、毎日残業をすることになってしまいましたが、自身のスキルが活かせる通訳者や翻訳者を紹介する人材紹介会社に転職することができました。
「早期退職はマイナスのイメージが強いため3年は勤務した方がいい」といわれていますが、固定概念に捉われ過ぎるのも良くはありません。嫌な気持ちを抱えて無理して働き続けると心身に影響を及ぼしてしまいます。自分の本心としっかり向き合ったからこそ、納得できる転職ができたのです。

失敗体験談「待遇面を重視し過ぎたCさん」

仕事内容に不満を抱えていたCさんはやりがいのある仕事を求めて転職を決意しました。求人を比較し条件に合う職場の面接を受けたところ、当初の希望とは違う職種を進められたそうです。「やりがいのある仕事がしたい」という目的もありましたが、提示された待遇に魅力を感じ、そのまま入社を決めました。
ですが、給料などの待遇が良くても本来の目的であった「やりがいのある仕事」とはずれた転職になったためやりがいが見出せず、前の職場と同じ悩みを抱えています。転職を後悔してしまうようならそれは成功したとはいえません。むしろ失敗したといえるでしょう。待遇も大事なポイントですが、「転職したいと思った一番の理由」を軸にして進めていかなければ、Cさんのように入社後に後悔することになってしまいます。