必ず聞かれる「転職の理由」
本音と建前を上手く使い分ける!
転職の本音とは?
転職理由ランキングを見ると、「人間関係」が53%、「待遇の不満」が41%、「キャリアアップ」が6%となっているため、転職を考えている人のほとんどが「人間関係」もしくは「待遇」に不満を持っていることが分かります。「将来を見据えてキャリアアップしたいから」「夢を実現するために」などの理由で転職する人もいますが、「キャリアアップ」が6%という結果を見るとそれは極めて稀なケースだといえるでしょう。
転職を考える大多数の人が何かしらの不満を持っているわけですが、正直にそのまま伝える人はほとんどいません。採用側は転職理由や志望動機、その人の強みなどから採用するかどうかを判断します。「人間関係が原因で」と伝えてしまうとマイナスの印象を与えてしまい採用されにくくなってしまうため、転職の面接では本音と建前を上手く使い分けているのです。
建前として多いのは?
本音を伝えると転職が上手くいかないと先述しました。では、どのように伝えればいいのでしょうか。多くの人が実際に伝えている転職理由を見ていきましょう。それによると、「待遇に不満」が58%、「キャリアアップ」が38%、「人間関係」が4%と本音とは順序が全然違っています。
待遇の不満はネガティブなイメージが強いためあまり良くない理由だと考えがちです。しかし、それなりの経験を積んだ即戦力として期待される40代50代にとってキャリアアップのために転職するのはあまり良い理由とはいえないため、叶えたいことを重視するために「待遇の不満」を転職理由として挙げている人が多くこのような結果になっているようです。
一方、経験が少なく今後の働きを期待できる20代や30代はやる気を伝えるためにキャリアアップを理由にする人が多いようです。好印象を与えるためにさまざまな経験を積んだり、資格取得にチャレンジしたりなど最終的な目標を考えるために努力し、成長する姿勢を伝えているようです。
ネガティブな理由があるのは当然のこと
転職の面接ではネガティブな理由を話してしまうと採用が難しくなるわけですが、ネガティブな理由があるからこそ転職を考えるようになるのです。ネガティブな理由がない人は転職しようとも思わないでしょう。採用担当者もそれを踏まえているため、求職者の言葉をすべてそのまま信じているわけではありません。本音と建前があることを見抜いています。
にもかかわらず、面接で理由を聞くのはなぜでしょうか。それは求職者の本性を探るためです。「キャリアアップのため」「自分を成長させるため」とポジティブな理由を話していても、過去の暗い理由に触れるためどうしても表情や話し方にその部分が表れてしまいます。ですが、採用担当者はその表情や態度からその人の本性を探り、価値観を把握しているのです。
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